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「翁面」を神そのものと考えるとき、「尉面」は神

の仮の姿といえるかもしれない。

 和光同塵の意思を携え、老人の姿を借りてこの世

に現れし神−−。

 頭髪を結った(結髪)好々爺風のその風貌は、柔

和で優しい中にも高貴な雰囲気が漂い、何より痩せ

気味で端正なその顔立ちの奥には、”尉”とは名ば

 かりの、大いなる活力がみなぎっている。

  それはあたかもいにしえの能面師たちが、人々の願いを成就してくれる、神の

 奇瑞を彫り出そうとしたかのようでもある。

(写真:朝倉尉、今西観雲氏:能面文化協会所蔵)

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